LP(ランディングページ)制作で問い合わせを増やす設計の基本
「広告費をかけているのに問い合わせが来ない」「LPを作ったけど誰も申し込んでくれない」——こういった相談を受けることは少なくありません。
原因の多くは、デザインの見た目ではなくLPの設計そのものにあります。ランディングページはただ情報を並べるページではなく、訪問者を「行動」へ導くための設計物です。この記事では、問い合わせや申し込みといったコンバージョンにつながるLP制作の基本的な考え方と、実務で使える具体的なチェックポイントをまとめています。
LPと通常のWebページは「目的」が根本的に違う
通常のWebサイトは複数のページを持ち、訪問者が自由に情報を探せる構造です。一方、LPは**「1ページ・1アクション」**が基本原則です。
ナビゲーションメニューを省いたり、外部リンクを排除したりするのは、そのためです。訪問者の選択肢を意図的に絞り込み、「問い合わせボタンを押す」か「ページを離れる」かの二択に近い状態を作ることで、CVR(コンバージョン率)が上がりやすくなります。
よくある失敗は、「せっかくだから会社情報も載せよう」「ブログへのリンクも入れよう」と情報を盛り込みすぎるケースです。訪問者の注意が分散すると、問い合わせへの導線が弱くなります。LPを作る前に、**「このページで訪問者に取ってほしい行動はただ一つ」**という前提を確認しておくことが大切です。
ファーストビューで離脱するかどうかが決まる
スマートフォンでLPを開いたとき、スクロールせずに見える最初の画面を「ファーストビュー」と呼びます。ここで訪問者は3〜5秒以内に「読み続けるかどうか」を判断すると言われています。
ファーストビューに必要な要素は、主に次の3つです。
① キャッチコピー 「自分に関係がある」と感じてもらえる言葉を選びます。ターゲットが抱えている悩みや、得られる変化を具体的に表現するのが基本です。「集客に悩む飲食店オーナーへ」のように、誰向けかを明確にすることも有効です。
② サブコピー(補足説明) キャッチコピーだけでは伝わらない部分を1〜2文で補います。サービスの具体的な内容や、他との違いを端的に示します。
③ CTA(Call to Action) 「無料で相談する」「資料をダウンロードする」など、次の行動を促すボタンです。ファーストビューにCTAを置くことで、すでに検討が進んでいる訪問者を取りこぼさずに済みます。
ファーストビューのデザインは感覚的に作りがちですが、**「誰に・何を伝え・何をしてほしいか」**の3点が揃っているか、制作前と公開後の両方で確認する習慣をつけましょう。
信頼を積み上げる「ボディコピー」の流れ
ファーストビューを通過した訪問者に対して、スクロールしながら読み進めてもらう本文部分がボディコピーです。ここでの役割は**「信頼を育てながら、行動への動機を高めること」**です。
一般的に効果的とされる流れは以下の通りです。
1. 問題提起・共感
訪問者が日頃感じている課題や不満を言語化します。「こんな悩みはありませんか?」と問いかけることで、「このページは自分のためにある」と感じてもらいやすくなります。
2. 原因の提示
なぜその問題が起きているのかを説明します。ここで専門的な視点を示せると、信頼感が生まれます。
3. 解決策としてのサービス紹介
問題と原因を整理した後に自社サービスを提示することで、「だからこのサービスが必要なんだ」という文脈が生まれます。いきなりサービスの説明から始めると押しつけに見えますが、課題の整理を先に行うことで受け入れられやすくなります。
4. 実績・お客様の声
導入実績、数字での成果、利用者のコメントなどを掲載します。お客様の声は「どんな状況の人が・使う前にどんな不安があったか・使ってどう変わったか」の流れで書くと、訪問者が自分と重ねやすくなります。
5. FAQ(よくある質問)
問い合わせをためらわせる不安や疑問を先回りして解消します。「申し込んだら断れないのでは?」「予算はいくらから?」といった、口には出しにくいけれど気になっていることに答えることで、最後の一歩を踏み出しやすくなります。
CTAは「1か所だけ」では足りない
「問い合わせボタンはページの最後に1つ」というLPは意外と多いですが、これは機会損失につながることがあります。
LPを訪れる人の検討状況はさまざまです。すでに比較検討を終えていてすぐに問い合わせたい人もいれば、まだ情報収集段階の人もいます。後者の場合、長いページを最後まで読んでもらえれば問い合わせボタンに到達しますが、途中で「申し込もう」という気持ちになったタイミングでCTAが見当たらないと、そのまま離脱されてしまいます。
実務的には、ファーストビュー・中盤(サービス紹介の後)・最終セクションの3か所程度にCTAを配置するのが一般的です。ただし、同じ文言のボタンを機械的に並べるのではなく、ページの流れに合ったテキストにすることが大切です。
また、スマートフォンでの閲覧中に画面下部に固定表示される「フローティングCTA」も、適切に使えば問い合わせ数の改善につながる場合があります。ただし、コンテンツを隠すほど大きいと逆にストレスになるため、サイズと表示タイミングに配慮が必要です。
公開後に改善を続けるための計測設定
LP制作で忘れがちなのが、公開後の計測設定です。Googleアナリティクス(GA4)やSearch Consoleを導入しただけでは不十分で、どのページからどのルートで問い合わせに至ったかを追える設定が必要です。
最低限確認しておきたい指標は以下の通りです。
- 直帰率・スクロール深度:訪問者がどこまで読んでいるかを把握する
- CTAボタンのクリック率:ヒートマップツール(Mouseflow、Microsoft Clarityなど)で確認できる
- コンバージョン率(CVR):問い合わせ数 ÷ セッション数で算出する
- 流入元別のCVR:広告・SNS・検索など、流入経路によって成果が異なる場合がある
これらのデータをもとに、ファーストビューのコピーを変えてみる、CTAボタンの色や文言を変えてみるといった改善を積み重ねることが、LP運用の本質です。最初の制作で完成させようとするより、「まず公開して、データを見ながら修正する」というサイクルを回す意識が重要です。
まとめ:LPは「作って終わり」ではなく「育てるもの」
LP制作で問い合わせを増やすためのポイントを振り返ります。
- 1ページ・1アクションを徹底し、情報を絞り込む
- ファーストビューで「誰に・何を・どうしてほしいか」を明確にする
- ボディコピーは共感→原因→解決策→信頼の順で流れを作る
- CTAは複数箇所に配置し、文脈に合ったテキストにする
- 公開後は計測データをもとに継続的に改善する
これらは特別な技術が必要なことではなく、「訪問者の気持ちの流れを設計すること」が根本にあります。
LPの設計や改善に取り組む際、自社だけでは判断が難しいこともあります。株式会社サイプレスでは、LP制作からCV率改善のアドバイスまで、実務に即したサポートを提供しています。「今のLPを見てほしい」「新しく作りたいけど何から始めれば良いかわからない」といったご相談から、お気軽にどうぞ。
Related Pages
関連するサービス・ガイド
株式会社サイプレス 編集部
MEO・SEO・AIO・Web集客支援の専門家チームが、実践に基づいた情報を発信しています。東京都葛飾区を拠点に全国のビジネスを支援。