LP(ランディングページ)制作で問い合わせを増やす設計の基本
「ホームページからの問い合わせが少ない」「広告を出しているのにコンバージョンにつながらない」——こうした悩みを抱える中小企業の方から、相談をいただくことが多くあります。
その原因の多くは、LPの設計そのものにあります。デザインの見た目だけを整えても、訪問者が「問い合わせしよう」と思う導線が整っていなければ、CV率(コンバージョン率)はなかなか上がりません。
この記事では、LP制作においてCV率を高めるための設計の基本を、実務的な視点から解説します。
そもそもLPはなぜ通常のページと分けるのか
通常のホームページは、会社概要・サービス紹介・ブログなど複数の情報を持ち、訪問者が自由に回遊できる構造になっています。一方、LPは「1つの目的(= コンバージョン)に絞って設計されたページ」です。
広告やSNSからの流入をLPに集中させることで、訪問者の注意散漫を防ぎ、問い合わせや購入といった行動へスムーズに誘導できます。
ただし、LPを作っただけでは意味がありません。「誰に」「何を」「どう伝えるか」の設計が整って初めて機能します。
①ファーストビューで離脱を止める
訪問者の多くは、ページを開いてから数秒以内にそのまま読み続けるかどうかを判断します。スクロールせずに見える最初の画面——これをファーストビューと呼び、LPの中で最も重要なエリアです。
ファーストビューで伝えるべき3つの要素:
- 誰向けのサービスか(ターゲットの明示)
- 何を解決してくれるのか(提供価値)
- 次に何をすればいいか(CTAボタンの設置)
よくある失敗が、キャッチコピーを「おしゃれな言葉」にこだわりすぎて、何のサービスかが伝わらないケースです。たとえば「あなたの未来を変える」という言葉は印象的ですが、訪問者には何も伝わりません。
「〇〇でお困りの方へ」「△△業向けの✕✕サービス」のように、具体的に誰のためのページなのかを明示することが重要です。
②訪問者の「不安・疑問」を先回りして解消する
LPのスクロール途中で離脱が起きる原因の一つが、「で、本当に大丈夫なの?」という訪問者の心の中の声に応えられていないことです。
人は行動する前に、必ず何らかの不安や疑問を持ちます。LP設計では、その不安を先回りして解消するコンテンツを盛り込む必要があります。
よくある不安とその解消コンテンツの例:
| 訪問者の不安 | 解消するコンテンツ |
|---|---|
| 本当に効果があるのか | 実績・導入事例・ビフォーアフター |
| 費用が不明で怖い | 料金目安・無料相談の案内 |
| 会社が信頼できるか | 代表者の顔写真・会社情報・メディア掲載実績 |
| 自分に合うのか | 対象者の明示・FAQ |
特に中小企業の場合、「顔が見えない会社」と思われることが多く、代表者や担当者の顔写真・メッセージを入れるだけで問い合わせのしやすさが変わることがあります。「企業」ではなく「人」に問い合わせるイメージを持てると、心理的なハードルが下がりやすくなります。
③CTAは「1ページに複数回」「ボタンの文言」にこだわる
CTA(Call to Action)とは、「お問い合わせはこちら」「無料相談を申し込む」などの行動を促すボタンのことです。
よくある設計ミスとして、「CTAボタンがページ下部にしかない」というケースがあります。LP全体の長さにもよりますが、ファーストビュー・中間・最後の3箇所程度にCTAを設置するのが基本です。スクロールの途中で「問い合わせしよう」と思ったとき、すぐに行動できる環境を整えておくことが大切です。
CTAボタンの文言で気をつけること:
「お問い合わせはこちら」は汎用的すぎて、訪問者に「クリックした後どうなるのか」が伝わりません。以下のように、クリック後のアクションや得られるものを具体的に示すと反応が変わります。
- ❌「お問い合わせはこちら」
- ✅「無料で相談してみる」
- ✅「資料を無料でダウンロードする」
- ✅「まずは話だけ聞いてみる(30分)」
「無料」「気軽さ」「具体的な行動」を文言に含めると、クリックへの心理的抵抗が下がりやすくなります。
④スマートフォン表示とページ速度を必ず確認する
どれだけ内容が優れていても、スマートフォンで崩れていたり、ページの読み込みに時間がかかったりすれば、それだけで離脱につながります。
現在、多くのWebサイトへの流入はスマートフォンが半数以上を占めています。LPの場合、広告経由でスマートフォンからアクセスするケースも多く、モバイル表示の最適化は必須です。
チェックポイント:
- テキストが小さすぎず、指でタップしやすいボタンサイズになっているか
- 画像が横幅に合わせて正しく表示されているか
- Googleの「PageSpeed Insights」でモバイルスコアを確認したか
- フォームの入力項目が多すぎてスマートフォンで入力しにくくなっていないか
特にフォームは「項目が多い = 離脱の原因」になりやすいポイントです。最初の問い合わせフォームに必要な項目は「名前・メールアドレス・お問い合わせ内容」程度に絞り、詳細は後のやり取りで確認する設計にするほうが、完了率は上がります。
⑤数字で改善を繰り返す——Googleアナリティクスの活用
LPは「作って終わり」ではありません。公開後にデータを見ながら継続的に改善することで、CV率は少しずつ積み上がっていきます。
最低限確認したい指標:
- 直帰率:ページを開いてすぐ離脱した割合(高い場合はファーストビューの見直しが必要)
- スクロール率:どこまで読まれているか(途中で止まっている箇所がボトルネック)
- フォーム到達率:フォームまでたどり着いた人の割合(低い場合は途中のコンテンツに問題がある可能性)
- フォーム離脱率:フォームを開いたが送信しなかった割合(項目数・入力しにくさを見直す)
Googleアナリティクス4(GA4)を設定し、Googleサーチコンソールと連携させておけば、流入経路とページ内の行動データを合わせて分析できます。「どの広告・キーワードから来た人がコンバージョンしているか」まで追えると、マーケティング全体の精度が上がります。
まとめ:LPのCV率は「設計」で決まる
LP制作でよく起きる誤解が、「デザインをきれいにすれば問い合わせが増える」という思い込みです。もちろんデザインの質は信頼感に影響しますが、それだけでCV率は上がりません。
大切なのは、
- ファーストビューで目的を明確に伝える
- 訪問者の不安を先回りして解消する
- CTAを複数設置し、文言を具体的にする
- モバイル表示とページ速度を最適化する
- 数値を見ながら継続的に改善する
この設計の流れを押さえることが、問い合わせにつながるLPの基本です。
株式会社サイプレスでは、LP制作から公開後の改善サポートまで一貫して対応しています。「今のLPの何が問題なのか分からない」「広告は出しているのに問い合わせにつながらない」といったお悩みがあれば、まずは現状のヒアリングからお気軽にご相談ください。
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株式会社サイプレス 編集部
MEO・SEO・AIO・Web集客支援の専門家チームが、実践に基づいた情報を発信しています。東京都葛飾区を拠点に全国のビジネスを支援。