株式会社サイプレスCypress
Web集客戦略How to Track Conversions in GA4: Event Design Basics

GA4でコンバージョンを計測する方法|イベント設定の考え方

GA4(Googleアナリティクス4)でコンバージョンを計測するとき、多くの担当者が最初につまずくのは「設定の手順」ではなく「何を成果として数えるか」という設計の部分です。GA4はすべての計測を『イベント』という単位で捉える仕組みに変わり、以前のような『目標』設定とは考え方が異なります。この記事では初期設定の手順そのものではなく、コンバージョンをどう定義し、どんなイベントを成果とみなすか、その設計の考え方に焦点を当てて解説します。計測は数字を集めることが目的ではなく、次の一手を判断するための材料をそろえることが目的です。その視点から、中小企業がまず押さえるべきイベント設計の勘所を整理します。

目次

  1. 01GA4のコンバージョンは「イベント」で考える
  2. 02何を「成果」とみなすかを先に決める
  3. 03自動収集イベントと設定が必要なイベントの違い
  4. 04キーイベント指定でよくあるつまずき
  5. 05計測データを意思決定につなげる読み方
  6. 06計測にあたっての個人情報とプライバシーへの配慮
  7. 07よくある質問(FAQ)

GA4のコンバージョンは「イベント」で考える

GA4では、ページの表示・ボタンのクリック・フォーム送信・スクロールといったサイト上のあらゆる行動が『イベント』として記録されます。そのイベントのうち、ビジネス上で成果とみなしたいものを『キーイベント(コンバージョン)』として指定する、というのがGA4の基本的な考え方です。従来のアナリティクスでは『目標』という別枠を設定していましたが、GA4ではまずイベントとして計測されているものの中から成果を選ぶ、という順序に変わりました。この違いを理解しないまま設定を進めると、そもそも計測されていない行動を成果に指定しようとして数字が動かない、という状態に陥りがちです。まず『どんな行動がイベントとして拾えているか』を確認し、その上でどれを成果とみなすかを決める、という二段階で考えると整理しやすくなります。なお、画面の名称や配置は変更される場合があります。最新の仕様はGoogleの公式ヘルプをご確認ください。イベント中心の設計を理解することが、その後のすべての計測設計の土台になります。

何を「成果」とみなすかを先に決める

コンバージョン計測でもっとも重要なのは、ツールの操作よりも前に『自社にとって何が成果なのか』を言葉で定義しておくことです。問い合わせフォームの送信を成果とする会社もあれば、電話番号のタップ、資料請求、来店予約、料金ページの閲覧、LINE登録などを成果に据える会社もあります。ここが曖昧なまま計測を始めると、あとから『この数字は何を意味しているのか』が分からなくなります。おすすめは、成果を『最終成果』と『中間成果』に分けて考える方法です。最終成果は問い合わせや予約といった売上に直結する行動、中間成果はそこに至る手前の行動、たとえば料金ページの閲覧や事例ページの読了などです。中間成果も計測しておくと、最終成果が少ない時期でも『どの段階で離脱しているか』が見えるようになります。成果の定義はビジネスモデルによって異なるため、他社の設定をそのまま真似るのではなく、自社の商談の流れを振り返って決めることが大切です。定義が固まって初めて、それをGA4上のどのイベントで表現するかという技術的な話に進めます。

自動収集イベントと設定が必要なイベントの違い

GA4には、特別な設定をしなくても自動的に集まるイベントがあります。ページ表示やスクロール、外部リンクのクリック、ファイルのダウンロードなどが代表例で、これらは計測の基盤を有効にしておけば自動的に記録されます。一方で、問い合わせフォームの送信完了や特定ボタンのクリックといった、自社サイト固有の行動は、そのまま自動では正しく成果として拾えないことが多くあります。フォーム送信を『送信完了ページの表示』で代替計測するのか、送信ボタンのクリックそのものを計測するのかで数字の意味が変わるため、ここは意図をもって設計する必要があります。たとえば送信ボタンのクリックを成果にすると、入力エラーで実際には送信できていない人までカウントしてしまう可能性があります。逆に完了ページの表示を成果にすれば、実際に送信が通った人だけを数えられますが、完了ページを用意していないフォームでは計測できません。自社のフォームの仕組みを確認し、どの行動をもって『成果が発生した』とみなすかを決めた上で、それに合った計測方法を選ぶことが重要です。

キーイベント指定でよくあるつまずき

イベントが計測できるようになっても、それを成果として集計するにはキーイベント(コンバージョン)として指定する操作が必要です。ここでよくあるつまずきが三つあります。一つ目は、指定した直後に過去のデータには反映されないという点です。キーイベント指定は基本的に指定して以降のデータに適用されるため、指定した瞬間に過去分までさかのぼって成果数が埋まるわけではありません。二つ目は、テスト送信や社内からのアクセスまで成果に数えてしまう点です。自社スタッフの動作確認が成果としてカウントされると数字が実態からずれるため、社内アクセスを除外する設定を検討する必要があります。三つ目は、同じ人が短時間に複数回同じ行動をした場合の重複です。計測の目的が『何回発生したか』なのか『何人が到達したか』なのかによって見るべき数字が変わるため、集計の単位を意識しておくと解釈を誤りにくくなります。これらは設定ミスというより『成果の数え方の設計』の問題であり、最初に方針を決めておくことで後の混乱を防げます。

計測データを意思決定につなげる読み方

コンバージョンを計測できるようになったら、次はその数字をどう使うかです。成果の『件数』だけを見ていると一喜一憂しやすいため、あわせて『どの経路から来た人が成果に至ったか』『どのページを見た人が成果に至ったか』を見る習慣をつけると、改善の糸口が見つかりやすくなります。たとえば検索から来た人と広告から来た人で成果率が違えば、力を入れるべき集客経路が見えてきます。特定の記事を読んだ人の成果率が高ければ、その記事への導線を強化するという打ち手が考えられます。中間成果を計測している場合は、中間成果は多いのに最終成果が少ないという状態から『最後のひと押しに課題がある』と推測でき、フォームの入力項目やCTAの文言を見直すきっかけになります。計測はあくまで仮説を立てるための材料であり、数字を見て終わりにするのではなく『だから次に何を試すか』まで落とし込むことで、はじめて改善につながります。こうした改善が成果を伸ばすことが期待できますが、計測を導入すれば必ず成果が増えるというものではなく、成果を保証するものではありません。

計測にあたっての個人情報とプライバシーへの配慮

コンバージョン計測を行う際には、ユーザーのプライバシーへの配慮も欠かせません。アクセス解析ツールはユーザーの行動データを扱うため、計測にあたっては個人情報保護法や各サービスの利用規約を確認することが必要です。特にフォーム送信の内容そのものや、氏名・メールアドレスといった個人を特定できる情報を計測ツールに送ってしまうことは避けるべき運用とされています。サイトにはプライバシーポリシーを掲載し、アクセス解析ツールを利用している旨や、収集する情報の範囲、利用目的を明示しておくことが望ましいです。近年はCookieの利用に関する同意取得の考え方も広がっており、サイトの訪問者に対して計測の有無を選べるようにする配慮も検討に値します。計測の精度を高めたい気持ちからデータを細かく取りたくなりますが、取得する情報は必要最小限にとどめ、目的に照らして本当に必要なものだけを集めるという姿勢が、結果的に信頼されるサイト運営につながります。法令やガイドラインは変わることがあるため、運用開始時と定期的な見直しの際に最新の内容を確認することをおすすめします。

よくある質問(FAQ)

QGA4のコンバージョンとキーイベントは同じものですか?
AGA4ではビジネス上の成果として指定したイベントを『キーイベント』と呼び、これが従来のコンバージョンにあたる概念です。用語や画面表記は更新されることがあるため、最新の名称はGoogleの公式ヘルプでご確認ください。呼び方が変わっても『成果とみなすイベントを指定する』という考え方は共通です。
Q成果を計測し始めたのに数字が増えないのはなぜですか?
Aキーイベントの指定は基本的に指定して以降のデータに適用されるため、過去にさかのぼって集計されないことが一因として考えられます。また、そもそもその行動がイベントとして計測されていない、フォームの完了ページが存在しないなど、計測の前提が整っていない場合もあります。まずイベントが記録されているかを確認することをおすすめします。
Q何を成果に設定すればよいか分かりません。どう決めればよいですか?
A自社の商談やお客様の行動を振り返り、売上に直結する行動を『最終成果』、その手前の行動を『中間成果』として整理する方法がおすすめです。問い合わせや予約を最終成果に、料金ページ閲覧などを中間成果に置くと、どの段階に課題があるかが見えやすくなる傾向があります。
Q社内のアクセスやテスト送信も成果に数えられてしまいますか?
A初期状態では自社スタッフの動作確認やテスト送信も成果としてカウントされる場合があります。数字を実態に近づけるには、社内からのアクセスを計測対象から除外する設定を検討するとよいでしょう。設定方法はGoogleの公式ヘルプをご確認ください。
Qコンバージョンを計測すれば集客は改善しますか?
A計測はあくまで現状を把握し、改善の仮説を立てるための材料です。数字を読み解いて施策につなげることで改善が期待できますが、計測の導入だけで成果が増えることを保証するものではありません。数字から次の打ち手を考え、試して検証する流れが重要です。
Q計測でユーザーの個人情報を扱うことになりますか?
A氏名やメールアドレスといった個人を特定できる情報を計測ツールに送ることは避けるべき運用とされています。計測にあたっては個人情報保護法や各サービスの利用規約を確認し、プライバシーポリシーで計測の利用を明示することが望ましいです。取得する情報は必要最小限にとどめる姿勢が大切です。
C

株式会社サイプレス 編集部

MEO・SEO・AIO・AI活用支援の専門家チームが、実績に基づいた情報を発信しています。

Consultation

Web集客戦略について、専門家にご相談ください

自社の状況に合わせた具体的なアドバイスが必要な方は、お気軽にお問い合わせください。無料相談対応しています。

無料でご相談する