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画像最適化でサイトを軽くする|形式・サイズ・遅延読み込み

Webページの表示が遅くなる原因として、最も多く挙げられるのが画像です。写真や図版はページの印象を大きく左右する重要な要素ですが、容量の大きな画像を無造作に載せると、それだけで表示が重くなり、通信環境の悪い利用者を待たせてしまいます。画像最適化は、見た目の品質を保ちながらデータ量を減らし、サイトを軽くするための取り組みです。ここでは形式・サイズ・遅延読み込みという三つの柱を中心に、実践的な考え方を解説します。表示速度は検索順位を決める数多くの要素の一つにすぎず、軽くすれば必ず順位が上がるわけではありませんが、ユーザー体験の改善には確実に寄与する取り組みです。

目次

  1. 01画像がサイトを重くする理由
  2. 02適切な画像形式を選ぶ
  3. 03表示サイズに合わせて画像を用意する
  4. 04遅延読み込み(Lazy Load)を活用する
  5. 05レイアウトのズレを防ぐサイズ指定
  6. 06運用しながら最適化を続ける
  7. 07よくある質問(FAQ)

画像がサイトを重くする理由

ページを読み込むとき、ブラウザはテキストだけでなく画像も一つずつ取得します。画像のデータ量が大きいほど取得に時間がかかり、特にファーストビューの大きな画像は表示開始の遅れに直結します。近年はスマートフォンやデジタルカメラで撮った写真がそのまま使われることも多く、こうした画像は表示に必要な解像度をはるかに超える巨大なデータを持っていることが少なくありません。表示は幅数百ピクセルなのに、元の画像は数千ピクセルもある、といった状態です。この差分がそのまま無駄な通信量となり、表示速度を押し下げます。さらに、ページ内に画像が数十枚あるようなケースでは、一枚あたりの削減がわずかでも、全体では大きな差になります。つまり画像最適化は、限られた一枚を極端に圧縮する作業ではなく、ページ全体の画像を適切な状態に整える地道な積み重ねだと捉えると、取り組み方が見えてきます。加えて、画像は表示速度だけでなく通信量にも影響します。モバイル回線で閲覧するユーザーにとって、重い画像はデータ使用量の増加にもつながるため、軽量化は幅広い利用者への配慮でもあります。まずは自分のサイトで最も重い画像がどれかを把握し、影響の大きいものから順に整えていくと、効率よく効果を実感しやすくなります。

適切な画像形式を選ぶ

画像形式の選択は、データ量と見た目の品質のバランスを左右します。従来から使われてきたJPEGは写真向き、PNGは透過やくっきりした図版向きという使い分けが基本でした。近年はこれらよりも効率よく圧縮できる形式が普及しており、代表的なのがWebPやAVIFです。これらは同等の見た目でもデータ量を抑えられる傾向があり、写真にもイラストにも幅広く使えます。多くの現行ブラウザがこれらの形式に対応していますが、環境によっては表示できない場合に備え、対応していないブラウザには従来形式を返す仕組みを用意しておくと安心です。Next.jsの画像用コンポーネントを使う場合は、こうした形式変換を自動で扱ってくれることが多く、手作業の負担を減らせます。なお、ロゴやアイコンのように単純な図形であれば、拡大しても劣化しないSVG形式が適している場合もあります。用途に応じて形式を選び分けることが、品質を保ったままの軽量化につながります。なお、写真をどうしても高い品質で見せたい場面と、多少圧縮しても差し支えない場面では、選ぶ形式や圧縮の設定を変えるとよいでしょう。すべての画像を一律に扱うのではなく、それぞれの役割に応じて最適な形式と設定を選ぶ視点を持つと、見た目と軽さのバランスを取りやすくなります。

表示サイズに合わせて画像を用意する

画像最適化で効果が大きいのが、実際に表示する大きさに合わせて画像の解像度を調整することです。幅400ピクセルで表示する画像に、幅3000ピクセルの元データを使うのは大きな無駄です。表示に必要な解像度へあらかじめ縮小しておくだけで、データ量を大幅に減らせます。ただし、画面の細かい端末では同じ表示幅でもより高い解像度が求められるため、極端に縮めすぎるとぼやけて見えることがある点には注意します。そこで有効なのが、複数の解像度の画像を用意し、閲覧する端末の画面幅や解像度に応じて適切なものを配信する仕組みです。これにより、大きな画面には高解像度を、小さな画面には軽い画像を届けられ、無駄なく品質を保てます。加えて、圧縮の強さも調整の余地があります。写真の場合、ある程度圧縮しても見た目の劣化がほとんど分からない範囲があるため、品質と容量のバランスを見ながら設定するとよいでしょう。

遅延読み込み(Lazy Load)を活用する

ページの下の方にある画像は、ユーザーがスクロールして近づくまでは見えません。それにもかかわらず、ページを開いた瞬間にすべての画像を読み込もうとすると、初期表示が重くなります。そこで役立つのが遅延読み込み(Lazy Load)です。これは、画面に表示されそうになったタイミングで初めて画像を読み込む仕組みで、初期表示に必要な通信量を減らし、表示開始を早める効果が期待できます。現在は画像に遅延読み込みを指示する標準的な指定があり、多くのブラウザが対応しています。ただし一つ注意点があります。ファーストビューに表示される主要な画像、特にLCPの対象になるような大きな画像には遅延読み込みを付けない方がよいという点です。これらは早く表示させたい画像なので、遅延させるとかえって表示開始が遅れてしまいます。遅延読み込みは「すぐには見えない画像」に対して使い、「最初から見える主要画像」には使わない、という使い分けが要点です。

レイアウトのズレを防ぐサイズ指定

画像最適化を進める際に見落とされがちなのが、レイアウトの安定です。画像に幅や高さの情報を指定していないと、画像が読み込まれた瞬間に本来の大きさへ広がり、周囲の要素を押しのけてレイアウトがずれることがあります。これはCLSという別の指標の悪化にもつながり、ユーザーがボタンを押し間違える原因にもなります。対策は、画像に表示領域の大きさをあらかじめ伝えておくことです。幅と高さの値を指定する、あるいは縦横比を保つよう設定しておくと、ブラウザは画像が届く前から必要なスペースを確保し、読み込み後もそのスペースに収まります。遅延読み込みと組み合わせる場合は特に重要で、後から読み込まれる画像がスクロール中に周囲を動かさないよう、場所を先に確保しておく必要があります。軽くすることばかりに気を取られず、表示の安定まで含めて整えることが、快適な閲覧体験につながります。画像の軽量化と表示の安定は、あわせて取り組むべき両輪だと言えます。

運用しながら最適化を続ける

画像最適化は一度整えて終わりではなく、運用の中で続けていく取り組みです。ブログやお知らせを更新するたびに新しい画像が追加されるため、投稿時に容量や形式を意識する習慣が大切になります。担当者が毎回手作業で圧縮するのは負担が大きいため、投稿時に自動で圧縮・変換してくれる仕組みを整えておくと、品質を安定させやすくなります。WordPressであれば画像を自動最適化するプラグイン、Next.jsであれば画像コンポーネントの活用など、環境に応じた手段があります。定期的にPageSpeed Insightsなどの計測ツールで確認し、重い画像が新たに増えていないかを点検するのも有効です。表示速度の改善は、こうした運用面の仕組みづくりまで含めて初めて安定します。なお、これらの取り組みは体感速度の向上に寄与する傾向がありますが、改善の程度を保証するものではなく、サイトの内容や配信環境によって効果は変わる点は理解しておくとよいでしょう。

よくある質問(FAQ)

Q画像はどの形式を使えばよいですか
A写真にはWebPやAVIFといった効率のよい形式が広く使えます。対応していないブラウザに備えて従来形式を返す仕組みを用意しておくと安心です。ロゴやアイコンなど単純な図形は、拡大しても劣化しないSVG形式が適している場合もあります。用途に応じて選び分けるとよいでしょう。
Q画像を圧縮すると画質が落ちませんか
A写真の場合、ある程度の圧縮であれば見た目の劣化がほとんど分からない範囲があります。品質と容量のバランスを見ながら圧縮の強さを調整することで、実用上問題のない画質を保ちつつデータ量を減らせます。図版や文字を含む画像は劣化が目立ちやすいため、圧縮を控えめにするとよいでしょう。
Q遅延読み込みはすべての画像に付けてよいですか
Aすぐには見えない下の方の画像には有効ですが、ファーストビューの主要画像、特にLCPの対象になる大きな画像には付けない方がよいとされています。これらに遅延読み込みを付けると、かえって表示開始が遅れてしまうためです。表示位置に応じた使い分けが要点です。
Q画像最適化で検索順位は上がりますか
A表示速度は検索順位を決める数多くの要素の一つにすぎず、画像を軽くすれば必ず順位が上がるわけではありません。まずはユーザー体験の向上を主目的として取り組むのが現実的で、順位への効果は保証するものではありません。
Q画像最適化を自動化する方法はありますか
AWordPressであれば投稿時に自動で圧縮・変換するプラグイン、Next.jsであれば画像用コンポーネントの活用など、環境に応じた自動化の手段があります。運用の中で新しい画像が重くならないよう仕組みを整えておくと安定します。株式会社サイプレスでも仕組みづくりからご相談を承っています。
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株式会社サイプレス 編集部

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