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ページネーションと絞り込みページのSEO|インデックスを整理する

一覧ページのページ送り(ページネーション)や、条件で絞り込む検索・フィルタ機能は、ユーザーには便利な一方で、放置すると大量の類似URLを生み、検索エンジンの巡回や評価を非効率にします。本コラムでは、ページネーションと絞り込みページ(ファセットナビゲーション)のインデックスをどう整理するかを、技術的な正確さを重視して解説します。

目次

  1. 01ページネーションと絞り込みページの課題
  2. 02rel=next/rel=prevは現在サポートされていない
  3. 03ページネーションの現実的な扱い方
  4. 04絞り込み(ファセット)ページのインデックス制御
  5. 05パラメータURLとcanonicalの整理
  6. 06無限スクロールとすべて表示ページの扱い
  7. 07整理の手順と確認方法
  8. 08よくある質問(FAQ)

ページネーションと絞り込みページの課題

商品一覧や記事一覧のように件数が多いページは、複数のページに分割して表示するページネーションを使います。また、価格帯・カテゴリ・色・地域などの条件で絞り込むファセットナビゲーションもよく使われます。これらは利便性を高める一方で、SEO上の課題を生みます。ページ送りによって2ページ目・3ページ目と多数のURLが生まれ、絞り込み条件の組み合わせによってはパラメータ付きURLが膨大に発生します。その結果、検索エンジンのクロール予算(クローラーがサイトを巡回する量の目安)が、価値の低い類似URLの巡回に費やされ、本当に評価してほしいページの発見が遅れることがあります。また、内容がほとんど同じ絞り込みページが大量にインデックスされると、評価の分散や重複の問題にもつながります。まずは「どのURLを検索に載せ、どれを載せないか」を方針として決めることが出発点になります。

rel=next/rel=prevは現在サポートされていない

ページネーションのSEOでかつて広く使われていたのが、連続するページの関係を示すrel="next"とrel="prev"という指定です。しかし、Googleはこれらのインデックス用の指定を現在サポートしていないことを表明しており、すでにサポートは終了しています。したがって、rel=next/rel=prevを実装しても、Googleのページネーション理解に直接寄与することは期待できません。過去の情報を参照して今から新規に実装しても意味が薄いため、現在の考え方に沿った対応を選ぶ必要があります。現在のGoogleは、ページネーションされた各ページを個別のページとして扱い、内部リンクをたどって順次発見・処理していくとされています。そのため、2ページ目以降のページにも適切に内部リンクが張られ、クローラーがたどれる構造になっていることが重要です。古い手法に頼るのではなく、各ページが正しくクロール・処理される導線を整えることが実務上のポイントになります。仕様は変更される場合があります。最新情報はGoogleの公式ドキュメントをご確認ください。

ページネーションの現実的な扱い方

rel=next/rel=prevが使えない現在、ページネーションは各ページを独立したページとして正しく扱えるように整えるのが基本方針です。まず、2ページ目以降のページには、それぞれ自分自身を正規URLとする自己参照canonicalを設定するのが一般的です。2ページ目以降を1ページ目にcanonicalで統合するのは、掲載内容が異なるため適切ではなく、統合すると2ページ目以降の内容が正しく扱われなくなる可能性があります。次に、各ページ間をたどれる明確なページ送りリンクを用意し、クローラーが順にページを発見できるようにします。無限スクロールのようにリンクをたどれないUIの場合は、クローラーがアクセスできるページURLを別途用意することが望ましいとされています。また、一覧ページの中で本当に検索から入ってきてほしいのは通常1ページ目であり、2ページ目以降はインデックスの優先度が下がる傾向がある点も踏まえ、1ページ目のコンテンツと内部リンクを充実させることが有効です。

絞り込み(ファセット)ページのインデックス制御

絞り込みページの最大の課題は、条件の組み合わせによってURLが爆発的に増えることです。すべての組み合わせを検索エンジンに巡回・インデックスさせると、クロール予算の浪費と重複の問題を招きます。基本方針は、「検索需要のある絞り込みだけを検索に載せ、それ以外は載せない」という切り分けです。たとえば、地域やカテゴリのように明確な検索需要がある絞り込みは独立したページとして評価対象にする一方、並び替えや細かな組み合わせのように検索需要が乏しく内容がほぼ同じになるものは、インデックス対象から外す判断が現実的です。載せたくない絞り込みページには、そのページをクロール可能にしたうえでnoindexを設定するのが正攻法です。ここで注意したいのは、robots.txtでブロックしてしまうとクローラーがページを読めず、設定したnoindexも認識されなくなるという点です。インデックスさせたくないなら、まずクロールを許可してnoindexを認識させる、という順序が重要になります。

パラメータURLとcanonicalの整理

絞り込みや並び替えは、多くの場合URLパラメータで表現されます。パラメータの順序が違うだけで実質同じ内容になるURLや、計測用パラメータが付いただけのURLは、内容が同一であればcanonicalで正規URLへ集約する意図を伝えるのが有効です。canonicalはヒントであり最終判断はGoogleが行いますが、内部リンクやサイトマップとあわせて正規URLに一貫した信号を送ることで、評価を集約しやすくなります。一方、絞り込みによって掲載される内容が実質的に変わる(=ユーザーにとって別の意味を持つ)ページは、内容が異なるため安易に一つのURLへcanonicalで統合すべきではありません。「内容が同じか、実質的に異なるか」を基準に、同じならcanonicalで集約、異なるが検索に載せたくないならnoindex、載せたいなら独立ページとして扱う、という形で手段を選び分けます。パラメータ設計の段階から、不要なパラメータを増やさない・順序を統一するといった配慮をしておくと、後からの整理が楽になります。

無限スクロールとすべて表示ページの扱い

近年の一覧ページでは、スクロールに応じて自動的に次の項目を読み込む無限スクロールがよく使われます。ユーザーには快適な一方で、SEOの観点では注意が必要です。無限スクロールは、クローラーがスクロール動作を再現できないと、最初に読み込まれた範囲より先のコンテンツにたどり着けないことがあります。この問題を避けるには、無限スクロールと併存する形で、クローラーがたどれる通常のページ送りリンク(ページ単位のURL)を用意しておくのが安全です。ユーザーには無限スクロールを提供しつつ、裏側では各ページにアクセス可能なURLを持たせておく、という二段構えの設計です。また、件数が現実的な範囲に収まる一覧であれば、すべての項目を1ページにまとめた「すべて表示」ページを用意し、そちらを検索の受け皿にする選択肢もあります。ただし、項目数が多すぎるとページが重くなり表示速度に悪影響が出るため、件数とのバランスを見て判断します。いずれの方式でも、共通する原則は「クローラーが一覧の中身を確実にたどれる導線を確保する」ことです。UIの快適さと、クローラーが到達できる構造の両立を意識して設計します。

整理の手順と確認方法

ページネーションと絞り込みページの整理は、まず現状把握から始めます。Googleサーチコンソールのインデックス関連レポートで、どのようなURLがクロール・インデックスされているかを確認し、意図しないパラメータURLや絞り込みURLが大量に登録されていないかを点検します。次に、「検索に載せるURL」と「載せないURL」の方針を決め、載せないものにはnoindexを、内容が同一のものにはcanonicalを適用し、robots.txtでブロックすべきかどうかは前述のクロールとインデックスの関係を踏まえて慎重に判断します。設定後は、URL検査ツールで個別URLの扱いを確認し、意図した通りにインデックスの可否が制御されているかを検証します。これらの対応は一度で完結するものではなく、商品やコンテンツの増減に応じて継続的に見直すことが前提です。効果が現れるまでには再クロールの時間が必要で、すぐに反映されるとは限らない点も理解しておくと、落ち着いて運用を続けられます。

よくある質問(FAQ)

Qページネーションにrel=next/rel=prevは設定すべきですか?
AGoogleはrel=next/rel=prevのインデックス用の利用を現在サポートしておらず、すでに終了しています。新規に実装してもGoogleのページネーション理解に寄与することは期待できません。各ページをクローラーがたどれる導線を整える方が現実的です。
Q2ページ目以降を1ページ目にcanonicalで統合してよいですか?
A推奨されません。2ページ目以降は掲載内容が異なるため、内容が同一・類似の場合に使うcanonicalの用途に合いません。2ページ目以降はそれぞれ自己参照canonicalとするのが一般的な扱いです。
Q絞り込みページが増えすぎて困っています。どう整理しますか?
A検索需要のある絞り込みだけを独立ページとして検索に載せ、需要が乏しく内容がほぼ同じものはnoindexで外す切り分けが現実的です。noindexを効かせるにはページをクロール可能にしておく必要があります。
Q不要な絞り込みページはrobots.txtでブロックすればよいですか?
Aインデックスさせたくない場合は注意が必要です。robots.txtでブロックするとクローラーがページを読めず、設定したnoindexも認識されなくなります。検索に出したくないなら、クロールを許可したうえでnoindexを使うのが正しい順序です。
Q並び替えパラメータのURLはどう扱えばいいですか?
A並び替えで内容が実質同じなら、canonicalで元の正規URLへ集約する意図を伝えるのが有効です。canonicalはヒントであり最終判断はGoogleが行うため、内部リンクやサイトマップも正規URLに一貫させることが望ましい対応です。
Q整理の効果はすぐに現れますか?
Aすぐに反映されるとは限りません。設定の反映にはGoogleの再クロールが必要で、時間がかかることがあります。サーチコンソールでインデックス状況を継続的に確認しながら、コンテンツの増減に応じて見直していく運用が現実的です。
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株式会社サイプレス 編集部

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